大阪 税理士法人 たいよう総合会計事務所

 たいよう総合会計事務所ゴロ  


       



それぞれの専門分野を持った担当者が、お客様をサポートします。


代表税理士 
 山下 秀樹  


「呼吸を合わせる」

 たいよう総合会計事務所の会長室に「さざれ石」が飾ってあります。「さざれ石」は細石とも書き、丸い石、尖った石、模様の入った石など多様な小石が混ざり合い、一つの岩の塊となっています。最初はバラバラだった小さな石が長い年月をかけて有機的に結びつき、一つの大きな塊になっていく様は、私たちが日々心がけている「融合調和の思想」に通じるものがあります。

 会社は多様な感性をもった個の集まりです。個に備わった性質が個性ですが、その個性はその人がもともと持っている「自分らしさ」に体験や経験によって方向性が加わったもの、育った環境など二次的な影響を大きく受けてつくられるものだと思います。性格には善し悪しがありますが、個性はその人が持っている、育んできた性質そのものであるため、良し悪しの評価はありません。しかし個性は組織との調和を欠くと「傲慢」となります。個性は強く、また尖った方がより大きなエネルギーを持つため、強く尖った個性が傲慢になってしまった場合、組織に及ぼすマイナスの影響は計り知れません。ですから個性を尊重しながら、組織の方向性に調和させることが、良い社風を創っていくためには欠かせない作業になっていきます。大切なことは調和であり、けして同調ではないという点です。同調は同じものの集まりで、個性を消してしまいます。それほど会社発展には多種多様の個性が必要であり、この個性こそが想像力や発想力の源であるということなのです。

 社員の側からすれば、自分らしさを忘れず自分の個性を際立たせるには、企業理念や哲学、あるいは会社の方針を自分の軸に添えることであろうと思います。会社の大方針・理念に自分の感性をすり合わせていく、その中で個々の感性・感覚を縦横無尽に駆け巡らせたときに化学反応が生じ、これらがうまく融合調和したとき、第三の価値を生み出していくのです。調和するとは別の言葉で表現すれば「呼吸を合わせる」ことだと思います。会社や社長、あるいは仲間と呼吸を合わせる。社長は何を思い、何をしようとしているのか。仲間はどう考え、どう動こうとしているのか。これらを想像し、自分はどう考えどう行動すれば社長や仲間は喜び、あるいは悲しむか。コミュニケーション力はまさに想像力にほかなりません。言葉の行間を読み、相手の真意に思いを巡らせる。呼吸があってくると表面的に現れていない本質に自然と寄り添うことができ、それが心地よさとなって結果も自ずと良い方向に向かっていくものです。

組織創りは人づくりといわれます。どういう人をつくるのか。社員それぞれが持つ個性を生かし長所をさらに伸ばしていく。そしてその個性を会社の大方針・理念と調和させ、のびのびと力を発揮していく。そのような考えのもと自ら成長しようとする自然性の人材を育てていきます。「人のたいよう会計」と呼ばれるほどの組織を創りたい。会社が社員を大切にする、経営者は社員第一主義であり、そこで働く社員は会社のために顧客第一主義をモットーとしていく。これまで信念を持って貫いてきた考えです。これを実現するために、いまいる場を人創りにふさわしい場としていくことが大切だと考えています。その「場」とは、人を成長させる空気を感じる「成長の場」にほかなりません。経営者が自ら成長し続けることが絶対条件であり、あとに続く者も皆が成長を欲し、実践し、成長を形にしていく。自らが成長し続けることが組織を成長させることに直結するのです。いまいる自分の「場」を、日々新たな成長を感じられるような場に互いに高めあい、「人のたいよう会計」と呼ばれるよう、自分達の個性を磨き清めてまいります。
 


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