大阪 税理士法人 たいよう総合会計事務所
「不易流行」 |
「不易」とは永遠に変わらないもの、また変えてはならないもの。一方「流行」とは時代や世の中の流れに合わせて変わっていくもの、また変えていかなければならないもの。 時代の要請に応じて変えるべき点と、恒久普遍的な価値として変えるべきでないものを明確にし、次代に引き継いでいく「不易流行」はわが社の大切な企業理念です。 100年企業またはそれに近い歴史ある企業に共通しているものは、創業者の思いや理念・哲学が大切に受け継がれ、社員の血肉となり社風として根付いていることであると感じます。そして、時代や経済環境の変化にスピード感を持って対応し、その時々の戦略や戦術を考え実践されています。会社経営はこの両者のバランスの上に成り立っており、変えてはならないものと変えなければならないものを、どう見極めるかにその盛衰がかかっていると言えます。 さらに、「不易流行」の言葉は「その基は一つなり」とつながっており、不易も流行もその根源においては一つであると説いています。流行を知ることにより、そこから新たな知識が生まれます。時々刻々の変化に合わせ、常に流行を知ることにより、知識は絶えず蓄積され、更新され、そこから普遍的な真理(不易)を導くことができるのです。 伝統とは、日々、新たの積み重ね。日々の積み重ねは僅かなものかもしれないが、伝統とはその僅かな『新た』の積み重ねに他ならず、本物の創造はその根っこにまで遡って、初めて生まれるものなのです。「不易」は「流行」の中にあり、そして「流行」が「不易」を生み出す。これが「その基は一なり」の意味するところなのです。 創業者の想いを礎(経営理念あるいは企業哲学)とし、そして時代時代の流行を知り、対策を練り、実行していくことが企業永続の道に他なりません。バトンを受け継いだ経営者が創業の理念に自らの魂を乗り移し、その時代に最もふさわしい普遍的真理(企業理念)を深めていく。そして、その理念を軸に時代の変化に対応して絶えず会社の姿を新たにし、変化を求め続けてこそ、会社の地位は不動となり永続的な存在となり得ると考えます。 永続企業に導くべく、「日々、新た」を積み上げてまいります。 |